はじめに 現在、日本社会は景気低迷や政治不信、エネルギー問題や金融不安等、ますます混沌とした状況に陥りつつあります。これらの問題に対する解決策が見出せない不確かな時代の先には、どんな社会が待ち受けているのでしょうか。 こんな時代だからこそ(社)宮津青年会議所は地域のオピニオンリーダーとなり、地域の実情に即した提言や取り組みをしていかなければならないと考えます。協働運動にも積極的に取り組み、地域住民・行政とともに問題意識を共有し時代の変化に相応した運動を推進していくことが宮津・与謝の「輝く未来」に繋がるものと確信します。 また、できる範囲のこと行って満足するのではなく、地域が本当に求めていることに目を向け、変革の気概を持って新たな運動に取り組むことが青年会議所としての存在意義になるのではないでしょうか。 今こそ、本質を捉え行動するJAYCEEとして失敗を恐れず、未来を見つめ、行動実践型の運動を展開していきましょう。 |
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夢あるまちづくり 私たちが暮らす宮津・与謝は少子高齢化や人口減少、厳しい財政状況など、たくさんの諸問題を抱えています。そんな中、夢と希望あふれる明るいまちを創造するために今大切なことは、住民一人ひとりが自分たちの住む宮津・与謝へのまちづくり意識をより高めていくことではないでしょうか。また、宮津・与謝が育んできた伝統・文化・価値を継承し、住民が一体となり未来への地域ビジョンを描いていく事も必要不可欠だと考えます。 (社)宮津青年会議所は、「自分たちのまちは自分たちでつくる」という考えのもと、地域の自立のために、協働型市民社会の創造を目指し「マニフェスト型選挙推進宣言」を発表しました。その後、「ローカルマニフェスト型公開討論会」を開催し、住民が政治へ参画することによってまちを変えることができる可能性を発信しました。また、我々の地域の象徴でもある天橋立を未来の子どもたちへ守り伝える運動として「HAND in HAND 天橋立」を地域住民、行政と共に実施し、大きな夢であっても力を合わせれば実現することができることを証明できたと考えます。 本年も引き続き住民の皆様と宮津・与謝の未来について考えるとともに、様々な角度から地域の特性を捉え、今まで積み重ねてきた成果と合わせて継続的な運動を展開していきます。 また、地域住民が未来に対する夢を描き、確かな自信が持てる「誇れる宮津・与謝」を創るために、真の住民参加型のまちづくりに向けた事業を実施していきます。 |
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夢あるひとづくり 魅力溢れるまちは高い志を持った人々によって成り立ち、そのまちの未来を担ってくれるのは紛れもなく今の子どもたちであります。宮津・与謝のすばらしい未来のためにも青少年の健全育成に真剣に取り組むことが重要であると考えます。 私たちは親や地域の大人から、たくさんの愛情をもらい、人間としての心の豊かさを学んできました。しかし、現在の子どもたちを取り巻く環境は、私たちが過ごしてきた時代とは大きく異なり、不登校、いじめ、引きこもりなどの諸問題から鑑みても、心の豊かさやモラルの欠落が顕在化してきたと言えるのではないでしょうか。 子どもたちを見守る立場である我々が、親として、地域の大人として、子どもたちを育てるという意識が必要であり、学校をも含めた三者のパートナーシップによる教育が重要になってくるものと考えます。 また、教育というものを学力だけで判断する傾向にも問題があるのではないでしょうか。本来、子どもたちは素晴らしい可能性をたくさん持っています。その可能性を引き出す手伝いをする事が、今求められている教育であると考えます。 子どもたちの夢を育み、彼らが持つ無限の可能性を引き出せるような青少年育成事業を実施していきます。 |
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夢のある交流と友情 世界には異なる文化・文明・宗教・人種や言語等が存在し、実に多種多様の価値観を持つ人々が暮らしています。世界経済はグローバル化し相互依存の関係はより深くなっているのではないでしょうか。今後も国際化は進み、諸外国との問題が複雑化すればするほど民間レベルでの交流が必要になってくるものと考えます。 我々は、1988年に中華民国台北市大松山國際青年商會と姉妹締結をし、長期にわたり交流を深めてきました。個人レベルで絆を深めることで組織どうしの絆が深まり、ひいては国家レベルでの絆が生まれるものと考えています。姉妹交流の中で青少年の絵画交換やホームステイ事業も定着し、将来を担う子どもたちが国際感覚にあふれ、多様性と自主性を身につけた国際人になってくれるものと考えています。その取り組みの中で、我々も友情を育み国際人としての資質を養い、その経験から得た気づきを家庭・企業・地域等に発信し共有することで新たな交流に繋がるものと確信します。 また、我々の住む宮津・与謝には広範囲で取り組まなければならない状況が増えつつあり、広域連携の必要性も高まってくるものと考えます。そんな中、景気の悪化や会員の減少などによって事業展開が難しくなってきているのも事実です。 だからと言って諦めていては何も変わりません。それをチャンスと捉え様々な団体とネットワークを構築し共に活動し、地域のリーダーとして一緒に運動を進めていくことによって、より住民に必要とされる、頼りにされるJCとなっていくことができると確信します。 今後、宮津与謝青年団体ネットワークにおいても連携を強化し活動することが求められ、宮津JCとしてもその一員として、共に地域の発展について考え、語り合い、素晴らしい関係となるよう交流していきます。 |
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夢のある人間力開発 宮津JCに所属するメンバーは地域の青年経済人の一人であり、自分の企業の隆盛なしにJC活動に参加し続けることはできません。 景気の停滞が続き、将来に不安のある現状を打破する為にも、会員一人ひとりが確かな見識と揺るぎない信念を持ち企業経営を行い、成功させることが地域の発展にも繋がるものと考えます。 そのためにも人間力溢れる人材を育成することが重要であり、研修事業を開催し会員の資質向上に努め、宮津JCの活力を生み出すことで組織を強化することができると考えます。 |
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夢のある組織づくりと情報の共有化 会員の減少は全国の青年会議所共通の課題となって久しく、宮津JCにおいても例外ではありません。全ての活動の基盤は会員であり、会員の減少はLOMの衰退に直結する重要な問題です。 宮津JCの運動の灯は創始の情熱に駆られた青年たちから、41年にわたり今日まで代々引き継がれてきました。その灯を受けつぐ同志の拡大についてメンバー一人ひとりが自覚を持って取り組むべきであると考えます。 また、組織として最大限の力を発揮するためには、組織が示す方向性を会員全てが理解して、それぞれの活動状況を全員で共有することが必要であります。また、多様化するメディアを活用して有益な情報や事業活動を公開することで、青年会議所の存在意義を理解していただき、まちに根ざした公益性のある団体として社会的信用を高めることを可能にしていくと確信します。 |
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むすびに 「夢」とは人に与えてもらうものではなく、自分たちで創っていくものであり、「誰かがしてくれる」ではなく「自分がやる」という気概をもって取り組むことが「輝く未来」へ近づく事に繋がると考えます。 そのためにも、我々JAYCEEは確かな見識と揺るぎない信念を持ち、時代の本質を捉え、自分を信じ、「夢」へチャレンジしなければなりません。 我々の愛するこの宮津・与謝を「明るい豊かな社会」にする為にも、持続可能な社会を目指し、責任感と使命感を持って時代に相応しい「夢のあるまち」を創っていきましょう。 また、(社)宮津青年会議所の41年という歴史に刻まれた伝統を重んじ、この地域の活性化のために全会員が一丸となり「修練・奉仕・友情」の三信条のもと、「英知と勇気と情熱」をもって明るい豊かなまちづくりに邁進しましょう。 |