宮津青年会議所作成
地域イメージ映像
(2011年作成)

理事長所信

  1. はじめに
  2. 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
  3. 道は邇(ちか)きに在(あ)り、而(しか)るに諸(これ)を遠きに求む
  4. 一期一会と心得て至誠を尽くす
  5. 故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る
  6. 三人寄れば 文殊の知恵
  7. 肝胆(かんたん)相(あい)照らす
  8. むすびに
宮津青年会議所 第48代理事長 松 林 威 寿
宮津青年会議所 第48代理事長 松 林 威 寿
 はじめに
 私たちの活動エリアである宮津与謝の地は、古くは雪舟の天橋立図などにも代表されるように絵画や詩歌にも残り、文人墨客にも愛され、それぞれに歴史と文化に裏打ちされた様々な魅力を持っている。それらは地域の誇りであり今も人々によって語り継がれ守られている。京都縦貫自動車道の全線開通や海の京都観光圏認定などによって、以前にも増して観光地としての賑わいを見せ、訪れる人々を魅了して止まないこの地は、地域住民の努力も相まって、この活況を創り出していると確信している。
 この地域はまだまだ大きな可能性を持っている。地域の魅力はもとより地域経済を支えてきた様々な産業がそれぞれの特色を活かし、知恵を絞り、革新を図り、その可能性にチャレンジし続けている。そして地域住民も様々な活動を行ない、地域の活性化に向けて努力している。それだけこの地域には力があり想いがある。 私たちはこの日々刻々と変化し続ける地域で、理想の未来に向かって志を立て、JAYCEEとしての気概を持って進まなければいけない。衆知を集め若き行動力と発想力を存分に発揮し、ひたむきに努力することで、必ず道は開かれる。また、そうした姿は共感を生み賛同を得られると信じている。
 私たちは、大いなる志を持って何事にも果敢に挑戦する青年である。
 
 為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり
 宮津JCはこれまで、地域住民の政治参加の意識高揚とその推進に取り組んできた。地方選挙においても主権者たる住民の選挙に対する意識の向上は常に望まれるところであり、選挙や政治における制度や法律などの環境整備が進められている。
 公職選挙法の改正により6月より選挙権が18歳以上に引き下げられることが決定し、より多くの意見が政治に反映出来るようになった今、その重要性を理解し権利を行使出来るよう、まちについて考えしっかりとした知識を身に付けることで政治的教養を育む機会を提供したい。主体性を持って理想のまちを選択し実現出来るよう、選挙や政治について理解を深め、住民基点のまちづくりに繋げよう。
 また、私たちメンバーはよりよいまちを創造するべく志を立て、その実現に向かって鋭意努力しなければいけない。そのために、現状を的確に捉えられる知力・見識と至誠を貫ける胆力と行動力を身に付けたい。
 まちは住民が創っていく。高い志を持ってまちづくりに主体的に関われるよう資質を磨き、持てる力を遺憾なく発揮しよう。
 道は邇(ちか)きに在(あ)り、而(しか)るに諸(これ)を遠きに求む
 その昔、丹後の国府が置かれたこの地は、古代より人々が暮らし、今の日本を形作るその源流として重要な地域であったことを思わせる痕跡が、遺跡や建物、風景などだけではなく文化として地域にしっかりと刻まれている。日本や世界を見渡せば、観光名所と呼ばれる魅力ある地域が目に飛び込んでくるが、ふと足元を見れば、この地域にはそれらに負けない独自性を持った素晴らしい魅力が多数存在していることに気付く。
 それらを誇りに想い大切にしてきた人々の、郷土への愛着は誰かに強要されたものでは無い。故郷の景色や風土に郷愁を感じるように、普段何気なく見ている風景の中にある魅力に気付き、地域の歴史、文化、心を知り、知るほどに地域に対しての誇りと郷土愛が育まれてきたのである。私たちは、そうして受け継がれてきた魅力や想いを感じ、そこから学ばなければいけない。そして郷土への想いと学んだ知識を人から人へと繋いでいけるよう取り組むことで、郷土を愛する気持ちは育まれ確実に伝播していくと確信している。
 地域の魅力と地域を想う心を継承することで郷土愛を醸成し、地域の持つ力をさらに高め素晴らしい未来を創り出そう。
 一期一会と心得て至誠を尽くす
 日々のJC活動の中でいくら良い事業をしても、そこに誠意があり行動が伴っていなければ水泡に帰すことになる。私たちは、青年会議所メンバーとしての自覚と責任を持ち、活動の一つひとつに真摯に向き合い、個々が真に力を発揮してこそ、多くの賛同者や協力者を得て事業やJC活動は大きな効果を生み出すはずである。そのために、礼節をわきまえ規律ある行動を心がけたい。
 事業の開催情報や各種活動、団体の基本情報などは、活動の意義や事業の趣旨を内容と共に伝えることが第一義と捉えている。各種広報媒体とインターネットを活用して、効果的な発信に努めたい。
 また、会員間の繋がりが更に強くなるよう対内広報を行い、各種事業の報告、案内はもとより会員の意識高揚が図れる発信に取り組みたい。
 私たちの活動は、掲げる理念や想い、そして行動が繋がることで、真に価値あるものとなると考える。
 揺ぎ無い信念と誠意を持って自らを律し行動しよう。
 故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る
 宮津JCは2017年に創立50周年を迎える。創始より「宮津・与謝はひとつ」の理念の下、行政区を越えて一つの地域として捉え、明るい豊かな社会の実現に向けて邁進してきた。先輩諸兄の並々ならぬ努力により、半世紀に渡りこの地域で活動し絆を深めてこられたことに改めて感謝し、私たちは次の一歩を踏み出す力を養いたい。
 現役メンバーの責務として、十全の用意を持って宮津JCの創立50周年を迎えよう。その為に今より準備を始め、設立からこれまでの数々の事業や出来事に学びつつ、守るべきものと変えるべきものを見定めながら、更なる飛躍を目指したい。
 これからの宮津JCについて、熱く語り合い共感を持って進んで行こう。
 三人寄れば 文殊の知恵
 私たちは、地域への熱い想いを持って青年会議所活動を行なっている。地域にとって今何が必要か真剣に議論し、時に意見をぶつけ合いながらも他人の意見を取り入れながら成長し、熱く語り合うことで友情を育む、そんな団体が青年会議所である。40歳までの限られた時間の中で、信頼する仲間と一生懸命に何かに打ち込み得られるものはとても得難く大きなものである。
 意識を変え、環境を変えることで人は大きく成長すると信じている。メンバー一人ひとりがこのJC活動の中で培った熱い想いを伝え、その素晴らしさを語り、会員拡大に努めれば、必ずその想いは伝わるはずである。まずは行動してみよう。そして一人でも多くの仲間を増やし、多くの知恵を集め、まちづくり活動をさらに発展させていきたい。
 JC活動の意義と自らの熱意、そしてJCの素晴らしさを伝え、一致団結して会員拡大に邁進しよう。
 また、各々が信じ合い他人を思いやり助け合うことで、絆は強まり組織力は向上する。心と心が真に繋がるよう、至誠を尽くし協力し合い活動しよう。
 肝胆(かんたん)相(あい)照らす
 姉妹JCである大松山國際青年商會との交流は、世界との友情と友好親善を目的に始まり先輩諸兄から受け継がれてきた宮津JCの大きな財産である。互いの国を行き来することで、文化や習慣など様々な違いに触れながら、国を超えた友情を育むと共に、国際的な広い視野を持つ機会を得ている。長年にわたる交流では、団体として交流するだけでなく個々の交流も多く見られ、今後もそうした交流が出来るメンバーが増えることに期待したい。そのためにも、貴重な機会を大切にし、これからも心から繋がれるよう取り組みたい。
 また、情報としての海外ではなく、肌で感じ体験する中で国際感覚を養うことで、国際化する社会において日本人である自分自身を見つめ直すことに繋がるはずである。私たちの交流を活かし地域にも多様な価値観に触れる機会を創出したい。
 国際交流を通じて世界を感じ、国際的な視野を持てるよう積極的に取り組もう。そしてこれまでの交流の歴史に感謝し、心と心を繋ぐ交流を大切にして友情を育もう。
 むすびに
 時代が変わろうとも、普遍の価値や真理は存在する。私たちは一時的な物事にとらわれることなく活眼を開いて物事を見極め、率先して行動しなければいけない。
 理想の未来を描き、志を立て、同志と熱く語り合いながら、その実現の為に衆知を集め無限の可能性に挑戦しよう。そこには必ず多くの学びや気づきがあるだろう。そして、誠意を持った偽りのない行動は、周囲の信頼に繋がり大きな力を得ることになるだろう。
 住民一人ひとりが地域を愛し地域に誇りを持ち、地域の力と自らの力を信じ、笑顔で未来について語り行動出来るような理想のまちを目指し、JAYCEEとして果敢に行動しよう。そして、活力がみなぎり今にも増して住民の力と想いに溢れるまちを実現するという気概を持って、自らを鼓舞し、明日への一歩を踏み出そう。

 至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり。

 この地域の力を信じ、大いなる志と揺ぎ無い信念を持って衆知を集めながら進もう。
 志を立てて至誠を貫き行動すれば、その想いは必ず伝わり道は開ける。

一般社団法人 宮津青年会議所
2016年度 基本方針
「基本理念」
今=未来 ~今、未来のためにひとを創る~

基本方針
  1. 志を立て信念を持とう
  2. 衆知を集め多角的に物事を捉えよう
  3. 至誠を尽くし行動しよう

 

事業計画
  1. 会員の資質向上に資する事業
  2. 住民基点のまちづくりに資する事業
  3. 地域の魅力を発信する事業
  4. 円滑なLOM運営と活発な情報発信
  5. 姉妹JCや他団体との積極的な交流
  6. 会員拡大と組織強化
  7. 創立50周年に向けた準備
  8. 公益社団法人日本青年会議所、近畿地区協議会、京都ブロック協議会が主催する事業への積極的な参加

 

委員会活動計画
【会員開発委員会】
  • 会員の資質向上に資する事業の企画・実施
  • 住民基点のまちづくり事業の企画・実施
  • 3分間スピーチ
  • 会員拡大の実施
  • 志高い例会の開催
  • 出席奨励
【まちの未来創造委員会】
  • 天橋立の世界遺産登録に向けた継続的な取り組み
  • 未来に向けたひとづくり事業の企画・実施
  • 姉妹JCとの絵画交換事業の実施
  • メモリアルデーの実施
  • 志高い例会の開催
  • 会員拡大の実施
  • 出席奨励
【総務広報委員会】
  • 内外広報誌の企画・発行
  • 広報活動の実施
  • 卒業式の実施
  • 志高い例会の開催
  • 会員拡大の実施
  • 出席奨励
【創立50周年準備特別委員会】
  • 創立50周年に向けた調査・検討
  • 創立50周年におけるスローガンの検討・策定
  • 創立50周年の基本的事項の整理
  • 志高い例会の開催
【会員拡大推進会議】
  • 会員拡大に関する情報共有の推進
  • 会員拡大状況の把握
  • 積極的な会員拡大活動の支援
  • FTセミナーの実施
【国際交流支援室】
  • 公式訪問の企画・実施
  • 姉妹JCとの交流会議の実施
  • 姉妹JCホームステイの実施
  • 国際交流に係る事業の支援
【事務局】
  • 新年互礼会の実施
  • 通常総会及び臨時総会の実施
  • 各種資料の作成
  • 各種議事録の作成並びに管理
  • 志高い例会の開催
  • 出席奨励