宮津青年会議所作成
地域イメージ映像
(2011年作成)

理事長所信

  1. はじめに
  2. まちを想う魅力あるひと
  3. 誇りに想う愛すべきまち
  4. 友情で繋がる国際交流
  5. 地域と繋がる情報発信
  6. 魅力を伝える会員拡大
  7. 創立50周年
  8. むすびに
宮津青年会議所 第50代理事長 日下部 博一
宮津青年会議所 第50代理事長 日下部 博一
 はじめに
 私はこの地で高校生活までを過ごし、学業のためにこの地を離れ、23歳の時に戻ってきた。家業を継ぐべき者として日々を過ごす中で、自らの住む地域への漠然とした不安を抱いていた。そして、現状のままでは地域経済や自らの家業が立ち行かなくなると感じていた時にこの会にお誘いいただいた。
 当時の私は家業について学ぶことに時間を割き、地域の事はおろそかになりがちな毎日を過ごしていた。しかし、この会で宮津・与謝というまちやそこに住むひとについて真剣に考え、学ぶ機会をいただき、未来のために何かをしなければならないと考えるようになった。そして、毎年度異なる役職を経験する中で目標を見定め、何をするべきかを突き詰めて全力で取り組むことで、大きな達成感を得ると共に自らの成長を実感することが出来た。
 この青年会議所という場所は成長の機会に溢れている。「個人の修練・社会への奉仕・世界との友情」という三信条のもと、「明るい豊かな社会」の実現という目的のために集い、それぞれが毎年度異なる役職と目標を持ち、率先して行動する中で互いに切磋琢磨する。時代に合わせ活動が変化する中で常に未来を見据え、世のため人のために成すべきことを自らの責任で持って決断し実行する。その過程で得られる経験と、仲間と共に全力で取り組む時間は、何物にも代え難い財産となる。
 私は願う。この宮津青年会議所の全ての会員がJC運動に向き合い、目の前の活動に懸命に取り組むことで、自らの人生のかけがえのない成長を得る事を。
 
 まちを想う魅力あるひと
  宮津・与謝は天橋立や丹後ちりめん、伊根の舟屋等の歴史的、文化的所産に恵まれ、古来より多くの人々に愛された魅力ある地域である。観光地として多くの人々の関心を集める中、地域の可能性を広げるため、あるいは地域を楽しみながら生活するために、地域の特色を活かすための様々な活動が行われている。これらの活動では、ここにしかないものが確かに在り、本当に大切なものはいつも身近なところに在ることを実感させてくれる。そしてその中心にはまちのことを「自分事」として想うひとがいる。  
 我々が描く「明るい豊かな社会」とは、地域と人が繋がり、笑顔と活気の溢れるまちだとするならば、まちのことを考え行動するひとを育むことが求められると共に、多くの人々によって地域の特色を活かすための活動を後押しする意識の醸成は必要です。そのためには地域の未来を担う次世代に、地域の特色を体感できる機会を提供し、ここにしかないものに触れる中で地域への共感を育み、地域の未来を「自分事」として捉える魅力あるひとを創っていきたい。  
 地域への共感を育み、まちを想う魅力あるひとを創り出そう!
 誇りに想う愛すべきまち
 宮津・与謝の象徴的存在である天橋立は、この地の自然、歴史、文化を学ぶために最適な「地域の宝」であり、古くから日本三景として多くの人々に愛された「日本の宝」である。我々は世界遺産登録推進運動を通じて、この「日本の宝」を「世界の宝」に押し上げるため、この地に住まう人々にまちに対する誇りや郷土愛を醸成するための運動を行ってきた。この運動は世界遺産への登録だけが目標ではなく、この地に古くより受け継がれてきた魅力や価値を次世代に残し、まちを誇りに想う郷土愛を持ったひとで溢れるまちを創ることを大きな目標として取り組んでいる。
 この大きな目標に対して我々は、改めて自分自身の「地域の宝」に対する想いを確認し、広く伝えるべき感性を磨かねばならない。そして、自らの行動によって地域住民に想いを伝え、「地域の宝」に対する共感を広げることでまちを誇りに想う郷土愛を持つ人を育み、このまちを発展させていきたい。
 まちを誇り愛するひとの輪を広げ、大きな目標に向かって前進しよう!
 友情で繋がる国際交流
 我々は1988年より長きに亘り、大松山國際青年商會と姉妹JCとして国際交流を行ってきた。世界との友情と友好親善を目的に始まったこの交流は、先輩諸兄から受け継がれてきた宮津JCの大きな財産である。年に一度、互いの国を行き来することで異なる言語、文化と密接に向き合い、国を超えた友情を育み、豊かな感性を磨く機会を得ることが出来ている。この機会において、個々が互いを思いやり率先して交流をすることで固い絆が芽生えるなど、一人ひとりの人生においてかけがえのない心と心の繋がる国際交流が行われている。
 近年はSNS等の発達で諸外国や異文化が身近に感じられる時代ではあるが、大松山國際青年商會との密接な友情関係から得ることが出来る気づきの機会を大切にし、異国の友と顔を合わせ肌で感じる交流を積み重ねることで国際的な感覚を育みたい。そして、たとえ言葉が通じなくとも相手を思いやり、多くの人と深い繋がりを持てるひとへと成長していきたい。
 両会の深い友情に感謝し、率先して交流することで自らを磨いていこう!
 地域と繋がる情報発信
 我々の活動の全ては「明るい豊かな社会」の実現を理想とするものであり、目指す理想のためにJC運動を広く深く発信することは重要である。近年はインターネットやSNSが発達し、我々の運動や活動を発信するためにこれらのツールは最適な方法となりつつありますが、ただ発信するだけでは必要な場所に情報が届かないのも現実であり、届いたとしても情報として受け取ってもらえないことさえも想像される。
 そのような情報が氾濫する現在において、我々の活動を地域に届け、JC運動を浸透させていくためには、広報に関する各種のツールを活用し、情熱と工夫によってひたむきに発信していくよりほかありません。そうすることで受信の機会を増やし、情報として興味を持って受け取ってもらい、JC運動に触れていただき賛同者を増やしていくことで活動への共感を深めていきたい。
 情熱溢れる発信で共感を育み、JC運動を推し進めよう!
 魅力を伝える会員拡大
 宮津青年会議所は創始より「宮津・与謝はひとつ」を理念に掲げ、地域に根ざした青年団体として社会貢献をするべく日々活動を行っている。近年の代表的な活動として、天橋立の世界遺産登録推進運動やマニフェストサイクルの推進に関する運動があり、地域の未来を明るく豊かなものとするための意識変革運動として長期に亘り継続している。しかし、更なる力強さでJC運動を拡大していこうとするならば、人の数の力は必須不可欠であり、地域の未来を切り拓くために新たな仲間を迎え入れなければいけない。
 会員の拡大こそがJC運動の拡大であるとするならば、新たな仲間を迎えるためにも一人ひとりがJC運動とは世のため人のためであるという原点を捉えた上で勧誘活動を行わなくてはなりません。そして、この青年会議所の魅力を自らの得た学びと成長を持って伝え、情熱で人の心を動かすことで会員の拡大をしていきたい。
 情熱を伝え新たな仲間を迎えることで、地域の未来を切り拓こう!
 創立50周年
 一般社団法人宮津青年会議所は1968年に宮津・与謝の地に誕生し、時代が目まぐるしく変化する中でも「宮津・与謝はひとつ」の想いを受け継ぎ地域のために活動を続け、本年で50年の節目を迎えます。これもひとえに、半世紀という歴史をたゆまぬ努力と情熱をもって活動してこられた先輩諸兄の皆様や、その活動にご理解、ご協力をいただいた行政関係者の皆様、関係諸団体の皆様のおかげであると深く感謝をしなくてはなりません。
 この感謝の想いを胸に、我々は会員一人ひとりがJC運動の意義を確りと確認することで一致団結し、世のため、人のために何が出来るのかを真剣に議論することで、これからも地域に必要とされる青年会議所であり続けなくてはなりません。そして、記念式典並びに懇親会の中で次代に向けて確かな方向性を指し示し、指針に基づき地域に根ざした運動を発信する創立50周年記念事業を開催させていただくことで新たな一歩を踏み出し、地域の未来を創っていきたい。
 関わってくださったすべての人々に感謝し、我々のJC運動を次世代に繋げよう!
 むすびに
 入会して12年、私はこの青年会議所で様々な学びをいただいた。多くの物事に触れ、多くのひとと語りあうことで、自らや地域の在るべき姿を考えるようになった。ここにいなければ家庭においても、家業においても、今の自分は無かった。ここで経験を積み、自らの成長があったからこそ様々な出来事を乗り越えられたと実感する。そして、今の私が会員である皆様に伝えるべきは、JC運動に全力で取り組むことで得られる成長である。
 ここで、全力で取り組む事で得ることが出来る学びや成長は計り知れない。勇気を持って一歩を踏み出し、世のため、人のために成すべきことを成すために、自らの責任で持って決断し実行する。我々がJC運動を展開することで、一人ひとりにとっては遠く大きな理想でさえも、信じあえる仲間がいれば挑戦すべき目標となる。そう信じる契機となるべき達成感をすべての会員が得ることで大きく成長してほしい。そうなることで見える世界は、これまでとは違ったものであると約束する。その成長を得るために、この宮津青年会議所に所属する全ての会員は、今という時間を大切に思い、支えてくれる方への感謝の気持ちを常に持ち、40歳までの限られた時間をJAYCEEとして駆け抜けてほしい。
 青年会議所活動に専心し、挑戦によって得られる自らの成長を楽しもう!

一般社団法人 宮津青年会議所
2017年度 基本方針
「基本理念」
一意専心 ~挑戦によって得られる自らの成長を楽しもう~

基本方針
  1. 自らの担いに全力で挑戦しよう
  2. 自らの成長を楽しもう
  3. 共に行動する仲間の輪を広げよう

 

事業計画
  1. 魅力あるひとづくりに資する事業
  2. まちを愛する人の輪を広げる事業
  3. 円滑なLOM運営と活発な情報発信
  4. 姉妹JCや各地青年会議所・他団体との積極的な交流
  5. 会員拡大と組織強化
  6. 創立50周年記念式典、懇親会、記念事業の実施
  7. 公益社団法人日本青年会議所、近畿地区協議会、京都ブロック協議会が主催する事業への積極的な参加

 

委員会事業計画
【総務・ひとづくり委員会】
  • 創立50周年記念事業の実施
  • 情熱ある広報活動の実施
  • まちを想う魅力あるひとづくり事業の企画・実施
  • 内外広報誌の企画・発行
  • 通常総会及び臨時総会の実施
  • 卒業式の実施
  • 会員拡大の実施
  • 3分間スピーチの実施
  • 出席奨励
【まちの未来創造委員会】
  • 創立50周年記念事業の実施
  • 天橋立の世界遺産登録に向けた継続的な取り組み
  • 地域の魅力に向き合う機会の創出・実施
  • 会員拡大の実施
  • 出席奨励
【創立50周年実行特別委員会】
  • 創立50周年記念式典及び懇親会の開催
  • 創立50周年記念誌の発行
【会員拡大推進会議】
  • 積極的な会員拡大活動の実施
  • FTセミナーの実施
  • 会員拡大状況の把握
  • 会員拡大に関する情報共有
  • 会員拡大活動支援ツールの作成
【交流推進室】
  • 姉妹JCとの交流に関する事項の支援・実施
  • 姉妹JCホームステイの企画・実施
  • 姉妹JCとの絵画交換事業の企画・実施
  • 姉妹JCとの交流会議の企画・実施
  • 対外交流活動に関する対応
【事務局】
  • 新年互礼会の実施
  • 災害時における地域間ネットワークに関する取り組み
  • 各種資料の作成
  • 各種議事録の作成並びに管理
  • 出席奨励
【財務局】
  • 適切な財務管理
  • 財務セミナーの規格・実施